今年はじめての投稿です。 本年もよろしくお願い致します。 漢方薬の49番は欠番です。 今回も、戦国時代に活躍した医師の曲直瀬道三の著書の「切紙」から医師心得五十七箇条の一節を紹介します。   5番目の文、不執一…

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今回は、48番の十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)です。 手術後や病後の倦怠感、食欲不振、貧血などに処方されるお薬です。 構成生薬は全部で10種類です。 人参(にんじん)、蒼朮(そうじゅつ)あるいは白朮(びゃくじゅつ)、…

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今回は、47番の釣藤散(ちょうとうさん)です。 血圧が高めの高齢者で、めまいや耳鳴りを伴う頭痛を訴える方に処方するお薬です。 釣藤鈎(ちょうとうこう)、麦門冬(ばくもんどう)、菊花(きくか)、石膏(せっこう)という4種類…

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今回は、46番の七物降下湯(しちもつこうかとう)です。 七物降下湯は、戦後日本の漢方医学の発展に尽力した大塚敬節先生オリジナルの漢方処方で、エキス剤の中でも一番歴史の浅いお薬です。 大塚敬節先生は、著書の「漢方医学」で、…

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今回は、45番の桂枝湯(けいしとう)です。 中国医学の古典の一つである「傷寒論(しょうかんろん)」の冒頭に登場する薬です。 傷寒論は、後漢の時代(西暦200年ころ)に張仲景という医師がまとめた急性の感染症を診るためのバイ…

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44番の漢方薬はないので、戦国時代の漢方医の曲直瀬道三(まなせどうさん)が書いた「切紙」の医師五十七ヶ条の続きです。 今回は、4つ目の「百病可察初受盛甚困危叓」という文を取り上げます。 百病(ひゃくびょう)、初受(はつじ…

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今回は、43番の六君子湯(りっくんしとう)です。 当院でも消化器症状のある方に良く処方しているお薬です。 6つの優れた生薬を君子になぞらえて命名されています。 すなわち、人参(にんじん)、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(び…

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漢方薬の42番は欠番です。 さすがに、薬の番号としては縁起悪いですね。 久しぶりに戦国時代の漢方医である曲直瀬道三(まなせどうさん)の書いた「切紙」の医則五十七ヶ条を紹介します。 今回は、3番目の「必先可察患者肯信与惰猜…

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今回は、41番の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。 倦怠感や食欲不振の治療でよく処方されるお薬です。 人参(にんじん)と黄耆(おうぎ)という体力や気力を補う生薬が含まれる参耆剤(じんぎざい)の代表的な漢方薬です。 黄…

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今回は、40番の猪苓湯(ちょれいとう)です。 血尿や残尿感などの泌尿器系のトラブルに良く使われるお薬ですが、下痢、血便などの消化器症状にも適応があります。 猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、阿膠(あ…

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