今回は、48番の十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)です。

手術後や病後の倦怠感、食欲不振、貧血などに処方されるお薬です。

構成生薬は全部で10種類です。

人参(にんじん)、蒼朮(そうじゅつ)あるいは白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、甘草(かんぞう)の組み合わせは四君子湯と言って体力、気力を補う基本処方です。

当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)の組み合わせは、四物湯と言って血を補い、血の流れを改善する基本処方です。

さらに、強壮作用が期待できる桂皮(けいひ)、黄耆(おうぎ)が加わっています。

体力補強に関しては、漢方薬の中でも最強のお薬と言えます。

ただし、地黄が入っているので、下痢などの消化器症状がある場合は、さらに悪化させてしまうことがあるので、注意が必要です。

川芎は、セリ科のセンキュウの根茎を湯通ししたものが原料の生薬です。

血のめぐりを良くする働きがあり、多くの漢方薬に使用されています。

センキュウ

 

今年の最後の投稿となります。

1年間、ありがとうございました。

また来年もよろしくお願いします。

良いお年をお迎え下さい

センキュー!センキュー!

 

参考:活用自在の処方解説 秋葉哲生著

漢方診療のレッスン 花輪壽彦著

Dr.浅岡の本当にわかる漢方薬 浅岡俊之著

漢方診療ハンドブック 桑木崇秀著

自然の中の生薬 ツムラ株式会社