ホームページのリニューアルを機会にブログを始めました。

 

テーマは漢方です。

 

きりがみ(切紙)は、戦国時代に活躍した医師の曲直瀬道三が、医学の初心者向けに書いた著書の名前です。

 

曲直瀬道三は、毛利元就や織田信長、豊臣秀吉などの戦国武将に請われて診察したという名医ですが、庶民の診療も分け隔てなく熱心に行ったと言われています。

 

病名だけで薬を処方するのではなく、患者の生活背景や性格、体質などを踏まえ、きちんと身体を診察した上で薬を選んだそうです。

 

戦国時代は、はしかやコレラ、天然痘、結核などの当時は全く訳の分からない感染症で簡単に人が死んでしまう時代でした。その中で、全国を放浪しながら医療を施していたとは、まさにスーパードクターです。

 

今、人類は、新型コロナという得体の知れないウイルスと戦っています。私のような開業医がどうすれば良いのか、何が正しいのか、悩みながら日々診療しています。戦国時代に曲直瀬道三がどのように患者に向き合っていたかを深く知ることは、その答えのヒントになるのではないかと思います。時空を超えて、曲直瀬道三に勝手に弟子入りしたいです。そして漢方の勉強も続けて漢方認定医になるのが目標です。

 

このブログでは、曲直瀬道三の教えを紹介しながら、一つ一つの漢方薬の使い方を勉強して自分なりにまとめていきたいと思います。

 

参考: 小説 曲直瀬道三 乱世を医やす人  山崎光夫著

NHK 歴史秘話ヒストリア 戦のない世を目指して

戦国スーパードクター 曲直瀬道三

 

令和2年 7月 みやざきクリニック 宮﨑敦史