今回は、99番の小建中湯(しょうけんちゅうとう)です。

虚弱体質の方の腹痛や下痢などの便通異常に処方される漢方薬です。

小児の夜尿症や夜泣きにも適応があります。

全部で6種類の生薬で構成されています。

桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)は、同じく消化器症状に処方される60番の桂枝加芍薬湯です。

これに膠飴(こうい)という生薬を加えたものが小建中湯です。

膠飴は、甘みがあるので、お子さんでも飲みやすくなっています。

膠飴は、トウモロコシ。イモ、コメなどのデンプンを粉末にして、麦芽汁を加えて飴にした生薬です。

主成分は、マルトース(麦芽糖)で、唾液では分解されず、膵臓から分泌されるα-グルコシダーゼという酵素で分解されるので、糖の吸収は穏やかです。

便通を良くして消化機能を高めて、体力、気力を回復させる働きがあります。

また、甘いものを食べると気持ちが落ちつくと言うように、鎮静作用もあります。

さらに、冷えを解消し、夜尿症の改善にも効果が期待できます。

参考:活用自在の処方解説 秋葉哲生著

漢方診療ハンドブック 桑木崇秀著

よくわかる漢方処方の服薬指導 雨谷栄・糸数七重著

漢方診療のレッスン 花輪壽彦著

生薬と漢方薬の事典 田中耕一郎編著